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2時間の会議の議事録をAIで自動化する方法──残る人の仕事は15分

公開日 / 最終更新 / 著者 古賀義隆

結論から言うと、録音と文字起こしさえ確保できれば、議事録の初稿作成・宿題(タスク)の抽出・保存までは生成AIでほぼ自動化できます。当事業部では毎月5本前後の月例会議をこの方式で処理しており、人がやるのは最終確認の10〜15分だけです。本記事は2026年7月時点の実運用に基づいています。

議事録作成の何がAIで自動になり、何が人に残るのか

自動化できるのは次の4つです。①文字起こしを読み込んだ議題ごとの要約、②決定事項と宿題(誰が・何を・いつまで)の抽出、③資料としての体裁づくり(当事業部は「アジェンダ/議事録本文/課題管理表」の3枚構成に固定)、④保存先フォルダへの格納と、抽出した宿題のタスク管理表への転記。会議が2時間半に及んだ回でも、この流れは変わりません。会議翌朝には配布できる状態の議事録が仕上がっています。

人に残るのは、初稿の確認と配布の判断です。所要は1本あたり10〜15分。この15分を惜しまないことが、自動化を安全に長続きさせる最大のコツです。

議事録の自動化はどういう手順で作ればいいか

手順は3ステップです。

ステップ1:録音と文字起こしを必ず確保する。 議事録の正本は人の記憶ではなく録音です。会議の自動文字起こしツールを使うのが理想ですが、なくてもZoomなどの録画・録音データがあれば、Whisperのような音声認識AIで文字起こしを起こせます。当事業部でも文字起こしファイルが欠けた回を録音データから復元して議事録化した実績があります。

ステップ2:出力の型を1つに固定する。 型を決めずにAIへ「議事録を作って」と頼むと、毎回違う体裁のものが出てきて確認の手間が増えます。当事業部の型は「アジェンダ・議事録本文・課題管理表」の3枚です。特に課題管理表を毎月翌月へ引き継ぐ設計にすると、会議が「言いっぱなし」で終わらなくなり、顧問先との月例会議の実効性が目に見えて上がります。

ステップ3:会議後の後続処理まで一本の流れにする。 議事録を作って終わりにせず、①議事録の保存、②宿題のタスク管理への転記、③顧客記録(最終接触日・次回日程)の更新、という3点セットを1回の処理で終わらせます。議事録単体ではなく「会議後にやること一式」を自動化の単位にするのが、時間削減の実感を生む設計です。

AIに任せてはいけない工程はどこか

配布ボタンは人間が押す。これが鉄則です。

生成AIには、実際には話されていない内容を作ってしまうハルシネーションのリスクが残ります。特に金額・日付・固有名詞の3つは、必ず文字起こしの原文と突き合わせて確認してください。私自身、この突合と表現チェックに1本あたり10〜15分を必ずかけています。社外の複数関係者に配布する議事録であれば、送付前の社内承認も人間の工程として残すべきです。「初稿はAI・確定は人」という役割分担が、スピードと信頼性を両立させます。

よくある失敗と注意点

失敗1:録音なしで「記憶から」書かせる。 AIは会議に出席していません。録音という正本がない議事録は自動化できず、それらしい文章の捏造を招くだけです。まず全会議の録音を習慣にしてください。

失敗2:すべての会議を同じ重さで議事録化する。 判断基準は「その資料が次の会議で実際に使われるか」の1点です。使われるなら課題管理表つきの正式議事録、使われないならテキストの議事メモで十分。全会議をフル議事録化すると、確認の負担が積み上がって運用が続きません。

失敗3:初稿を無確認で配布する。 金額や人名の誤りは、配布した瞬間に信頼問題へ変わります。自動化で浮いた時間のうち15分だけは、確認のために必ず残してください。

よくある質問

Q. 文字起こしファイルがなくても自動化できますか? A. できます。Zoomなどの録音・録画データがあれば、音声認識AIで文字起こしを復元できます。

Q. 発言が誰のものか、AIは区別できますか? A. 話者分離つきの文字起こしなら区別できます。出席者名簿を先に渡すと精度が上がります。

Q. 専用システムの開発は必要ですか? A. 不要です。市販の生成AIと録音データ、型を書いた手順書があれば始められます。

まとめ:明日からの1アクション

議事録作成は「録音の確保→型の固定→後続処理の一本化」の3ステップでほぼ自動化でき、人の仕事は最終確認の10〜15分になります。まずは次の会議を録音し、その文字起こしを生成AIに渡して「決定事項と宿題の一覧」を作らせることから始めてください。

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著者: 古賀義隆(古賀マネージメント総研 AIサポート事業部 部長)。毎月AIオープンラボを主催(第31回まで開催済)、行政機関・一般企業(上場企業含む)でのセミナー講師。
タグ: 生成AI / 議事録 / 業務自動化 / AI秘書 / 中小企業
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$ 注:この記事の初稿はAI秘書が書き、部長が事実確認・赤入れをしています。